2024/02/25 17:51

今回は、東京・目黒の庭園美術館をご紹介します。


私自身、庭園美術館の見学は2度目。

素敵だよね知ってる〜ぐらいの気持ちで訪れたのですが…想像の何倍も素晴らしい展示だったのです!


まだ行ったことがない方だけでなく、以前行ったことのある方にもおすすめ。早速ご紹介していきますね。



東京都庭園美術館・旧朝香宮邸とは?



旧朝香宮邸とは、アール・デコ様式を取り入れて1933年に造られた、皇族・朝香宮家の邸宅です。


1983年に、建物と緑豊かな庭園が楽しめる場所、庭園美術館として開館。


現在、庭園は年中訪れることができますが、建物内が見学できるのは年に1度の展覧会&公開時期に限定されています。



開館40周年記念 旧朝香宮邸を読み解くAtoZ 



開催中の展覧会は、様々な切り口から旧朝香宮邸を読み解いていくという内容。


各部屋には、室内デザインやエピソードなどを元にAからZまでのキーワードが設定され、パネルと解説シートが設置してあります。


このパネルと解説シート、1つ1つ工夫に凝らされていて可愛いかった…




何より、そうやって詳しく解説されていることで、普段なら見逃してしまうようなディテールを存分に楽しむことができる。


そんな意味が!そんな見方が!と発見があるので、建物の魅力も一層感じられます。


床、壁、照明器具などの要素どれもが、空間の目的や意匠に沿って作り上げられたものなんだな…と感心の嵐でした。


こちらの展覧会は512日まで!都内近郊にお住まいの方、東京にいらっしゃるご予定のある方は、是非訪れてみてくださいね。



アール・デコについて



そもそもアール・デコって?についても簡単に。


アール・デコとは、1910〜30年頃ヨーロッパやアメリカを中心に流行した装飾様式のことです。

建築、絵画、工芸、ファッションなど、多岐に渡って影響をもたらしたムーヴメント。


直線的、幾何学的なデザインが特徴で、いわゆる”モダン”な感じというのはアール・デコ以降に見られるものです。





旧朝香宮邸、まさにアール・デコ様式の宝庫…


工業化や生活の近代化といった時代背景の元、実用の美を重んじて生み出されたこの様式。


アール・デコの美意識は今でも、私たちの回りのインテリアやデザインの中に、たくさん見出すことができますよ。



アール・デコを感じるインテリア雑貨



旧朝香宮邸でもデザインを手がけている、宝飾デザイナーの巨匠ルネ・ラリック。

彼の作品でも採用されているオパールセントガラスやフロストガラスのアイテムがあるので、ラリックっぽいということで最後にご紹介しますね。





余談ですが、”〇〇っぽい”とか”なんか”いい感じ”みたいなインテリアの楽しみ方、大好きです。


どこの何年代のどういうもの!っていう理解と共に楽しむのも素晴らしいですが、もっと感覚的で自由でもいいはず。


だからHeartleyは、国も年代もジャンルも問わずにセレクトしています。

日々目に触れるものに、”なんかいい感じ”が増えたら最高ですよね!


ではでは、次回もお楽しみに。 Heatley店主