2024/04/21 14:22
今回は、現在公開中の映画『PERFECT DAYS』をご紹介します。
昨今よく耳にする”丁寧な暮らし”って、本当の意味ではこういうことなのかもしれない。と考えさせられる映画でした。
正直、インテリア雑貨点という立場でこの映画をご紹介するか迷っていたのですが、やっぱりじんわり響くものが多く、取り上げることにしました。
早速ご紹介していきますね。
ヴィム・ヴェンタース×役所広司 映画『PERFECT DAYS』
ドイツの名匠ヴィム・ヴェンダース監督が、日本を代表する俳優、役所広司を主演に迎えた作品。
東京の渋谷にある公衆トイレを、著名建築家たちの手によって美しく生まれ変わらせたプロジェクト「THE TOKYO TOILET」(TTT)の一環として製作されたのだそうです。
映画で描かれるのは、渋谷のトイレ清掃員として働く平山(役所広司)の静かな日々。
いつも同じように目覚めて、同じように家を出て黙々と働き、同じように夜を過ごして眠る。
淡々とルーティーンをこなしているように見えて、そうではありません。
平山は新しい毎日と出会い、ささやかな喜びを味わいながら生きています。
そして、そんな平山を小さく揺らす出来事も起こり…
正直、淡々としすぎていてつまらないと思う方もいらっしゃるかもしれません。
だけれど、見終わってしばらく経った後、しみじみとこの映画を思い出してしまうのです。
この魅力はどこからくるのでしょうか。
新しい毎日を生きるということ
引用元:映画.com
https://eiga.com/movie/99306/gallery/
(C)2023 MASTER MIND Ltd.
毎日同じようなことの繰り返しで物足りない…なんて声をよく聞くのは、私だけではないはずです。
でも、生きていくことって、そういうある程度形の決まった毎日が積み重なってつくられていく部分が大きいと思う。
第一に、それってつまらないことに思えて、実は結構(というかかなり)幸せなことだという気がしました。
そして、その平凡に思える日常の中で、どれだけ喜びを見出せるか?どれだけ新鮮な気持ちで世界を見つめることができるか?
つまり、物事の見方・捉え方・考え方が、自分自身を構成していくのだということ。
平山は、そんなことに改めて気付かせてくれるのです。
”こんなふうに生きていけたなら”という映画のコピーは、心理的な視点から見ると、秀逸だと思います。
ただし一応触れておきたいのは、現実的な視点で見ると、必ずしもそういう訳にはいかないよなあということ。
言葉にするのが難しいですが、現実社会の価値観とか、生活困窮者の存在とか、そういった問題を十分に孕んだ作品だと感じました。
心を豊かにする愛おしい存在
引用元:映画.com
https://eiga.com/movie/99306/gallery/18/
(C)2023 MASTER MIND Ltd.
私がこの映画で一番好きだったのは、平山にとって癒しとなるものたちの存在。
平山の生活は質素だと思います。でも、すごく健やか。
毎朝お手入れをしている植物とか(多分、神社の木陰に生きていた小さな植物を頂戴して、丁寧に育ててきたもの)、どれにしようか少し悩んでから車のデッキに押し込む昔のカセットとか、仕事の休憩中にフィルムカメラで撮影する木漏れ日とか、休日に1冊ずつ買う100円の文庫本とか。
生活に組み込まれた愛おしい存在たちが、平山を支えているように感じます。
華美じゃないしあまりお金もかからないし、とかそう言う話じゃなくてですね、形はどうであれ、心をぽっと照らしてくれるものがちゃんとあるなって。
映画の中で描かれていたそれらは、些細だけれど素敵だった。
そして、あーそれって、まさにHeartleyが届けたいものと重なるじゃない、と思ってしまったわけです。
あなたの暮らしに、心に、そっと華を添えることができますようにと。
最後になりますが『PERFECT DAYS』は、何度も見たくなる、奥深くて余韻の素晴らしい映画だったと思います。是非みなさんの感想も教えてくださいね。
ではでは、また次回もお楽しみに。
Heartley店主 Kanako
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