2026/05/23 19:19

先月、イギリスへ買付に行ってきました。

あちこちに目を光らせながらヴィンテージを探していると、普段のHeartleyではあまり多く扱ってこなかったようなアイテムにも、ふと惹かれたりして。

その中で今回ご紹介したいのは、1930年代頃のイギリスで作られた、“アール・デコ”の空気を感じる陶器たち。

大胆な色づかいや、幾何学的な模様。
街を歩いていると、建物や装飾の中にも、そうしたデザインの名残を見つける瞬間がありました。

今見ても新鮮に映る、モダンデザインの原点とも言える美意識。
少しだけ紐解いてみたいと思います。


アール・デコとは?


「アール・デコ」とは、1910〜30年頃にかけて、ヨーロッパやアメリカを中心に流行した装飾様式のこと。

マンハッタンの摩天楼ビル、日本では旧朝香宮邸(東京都庭園美術館)などが代表的なアール・デコ建築として挙げられますが、その影響は絵画や工芸、ファッションやジュエリーなど、デザイン全域に及びます。

19世紀末から20世紀初頭にかけて流行した
「アール・ヌーヴォー」は、
植物や生き物など自然をモチーフにした、
曲線的で装飾性の高いデザインが特徴でした。

ミュシャの絵画やガウディ建築などを思い浮かべると、イメージしやすいかもしれません。

それに対して、後に続いた「アール・デコ」では、
幾何学模様や直線的なデザイン、
シンメトリーな構成など、
機能的で洗練されたスタイルへと変化していきます。

第一次世界大戦後の工業化・近代化の中で求められた合理性。
その流れの中で生まれたのが、「実用的な美しさ」という美意識でした。

以降のモダンデザインにも繋がっていくこのムーヴメントは、時代の転換期だったとも言えるかもしれません。


アール・デコのインテリア


建築だけでなく、室内装飾やテーブルウェアにも色濃く反映されている、「アール・デコ」の美意識。

今回Heartleyでは、英国ヴィンテージの陶器をお迎えしました。

Pitcher - WADE

1810年創業の老舗陶器ブランド<WADE>の30's。

大胆なオレンジと幾何学的なラインが印象的な、アール・デコらしいデザイン。
凹凸のある質感もユニークで、オブジェとしても楽しんでいただけます。

英国ヴィンテージはもちろん、北欧ミッドセンチュリーやナチュラル系の空間にも、ちょっとしたアクセントとして映える一品。


Ashtray - Shelley「Harmony Art Ware」

イギリスの名窯<Shelley>にて、1930年代に人気を博したハーモニーウェアシリーズ。

印象的な色づかいと、表情豊かな釉薬。
ふと気持ちを躍らせてくれるような、さりげない華やかさが魅力です。

コレクタブルながらも、小ぶりサイズで気軽に取り入れていただける一品。



100年近く前に作られたものなのに、今見てもどこか新しさを感じる、アール・デコのデザイン。
暮らしの中にほんの少し、その余韻を取り入れてみてはいかがでしょうか?


ここまでお読みいただきありがとうございました。
次回のブログもお楽しみに。

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